の続き
それで、『 』付きで、見えない (メイン) の方達には、出来ない女性ならでは
などの作品群です。
悪女についての主人公富小路公子は、男には、「この子は絶対に自分の子 である。あるいは、自分の子ではない」 が言い切れないが、女は産んだんだ から自分の子には間違いがない。 (当時DNA鑑定なんてされなかったです からね。血液型、耳垢型くらいで) という、コトを使って、3人の男性を 騙し て、法律すれすれで、贅沢をして、セックスを満足させて、「輝く雲を取ろうとと して」転落死する。
騙されている方は、恨んでたり、嫌ってたりするヒトも多いですが、
幸せに騙されている方も多い。 なにしろ富小路公子には、騙している自覚 があるのかも怪しい。 女性に要求される、「多面性」をそのまま使うわけで すよ。 昼は、淑女、夜は娼婦。 良妻で、賢母 って、要求したのは誰だっ け?
先ほどあげた山崎豊子さんの 女の勲章の銀四郎も、白い巨塔の財前五 郎も、華麗なる一族の万俵頭取も、「悪いことする」時には、冷や汗をかいた り、身震いしたり、と「悪いことしている」という自覚がある。
ところが、富小路公子には、それがない。
平気で、範を超える。
これは、同じ有吉佐和子さんの「芝桜」と言う小説で、 契約したのに金を
払わない主人公、蔦代 が
「だって、ワタシは、字が読めないんだもの。
その契約は、私が読んでもらったとは違う」
と、言い逃れするのとそっくりなんですよね。
この男女の違いは、なんだろう?
責任を取る取らないとは違いますよね。
女の方は、確かに責任を取るのは、少ないですけど、経営者ともなれば
責任はとらなきゃいけない。
これは、きっと、男性には、「この社会(規範でもシステムでも)を作った責任」 は、男性なんだから、自分にもある。 と、思ってしまうから、破るとき自覚が あるし、知らないと恥ずかしいと思うんでしょうが、女性には、この社会(規範 でもシステムでも)を作ったのは、男で、自分たちではないから、責任はない。
だから、乗り越えるのも躊躇しないし、知らないということも武器にできる。
って、いうことでしょうかね?
それは高度成長時代の甘えにすぎない
の中で引用した
ビックリハウスの編集長だった高橋章子さんの発言
(引用開始)
高橋 ある社会の位置からものを見てしまうと、ここまでいってはいけないという束縛も出てくるわけね。男の場合。 ところが女って いうのは、あるパーツを攻めて,クオリティの高いことを生き生 きとできれば、「私いいの、それで」とかいって、盲目的にやれるタチなんですよ、女の子って。
山藤 「うん、うん」
高橋 んで、その盲目っていうのをうまぁく導入している男の人 が、いま一線なんですよね。嫌いは嫌いって言っちゃうみたいな人。 単純に言っちゃえば、みんなそうですよ」
山藤 (中略) 以前は、好き嫌いをナマに出すのはどうも恥ずかしい ことだという感じはあったからね。男の美学では。。
高橋 ね。私はとりあえず女だから、その意味では勝っていたわけですよ。嫌いは嫌いで。ところが、女をうまく導入しちゃった、その ことを 知っちゃった男の人がいたら、なかなか勝てませんよ。
(引用終わり)
と いうのに繋がるんですよね。
「男」は、なんだかわからないけど、背負っていたものがあって、そんなのは
守ってもしょうがない。
この社会(規範でもシステムでも)を作った責任」 は、 男性なんだから、自 分にもある。社会の一画を得て、社会を担うなんて、バカ バカしい。だって、 社会を決めたのは、戦前からのえらいと言われている人で
デモやっても、大学占拠しても、社会を変える気ないんでしょ?
だって、正体は、民主主義じゃないもん。
と、学生運動を経験なさった 賢い方は悟ったんでしょうね。
だったら?
広告ブームとか、中曽根氏の 「日本人は、年に2万円、外国製品を買いまし ょう」とか言う、「無価値な価値生み」によって、生まれた余裕のなかで、
サブを容認されて、セクトの大将におさまってたほうが楽だし。。
という側面もあると思うんですよ。
(生き残って、かすかな抵抗をみせるしかない道を選んでるのかもしれんが)
ホラ、東大出て、霞が関に入る人が、昔、霞ヶ関を内部から変えるとか
意気込んで、インタビューに答えてたでしょ?
中に入ったら、たちまち「東大話法」に染まって、部下におさまるみたいな
もんです。
④男性原理から女性原理へ
これは、橋本治さんの ナインティーンズに出てくる言葉なんですが
「時代は、男性原理から女性原理に動いている。
男性原理というのは、「家父長制」で、女性原理というのは、まだ確立され ていなくて、今は未亡人が頑張っている状態である。
イスラム教というのは、男性原理が強いところだから、紛争が起こるのは
ここですね(これ、1989年の講演)
これ難しいんでよくわかんないんですけど、未亡人が頑張って、夫の残した
カイシャとかやっているとしたら、何よりも待望するのは、息子の成長だよ な。娘の婿とか?
その息子や、婿が、ファシストだったら?
実は、高度監視社会で、思い浮かんだのは、有名な1984ではなくて
筒井康隆さんの「エディプスの恋人」だったんですね。
これは、「家族八景」「七瀬ふたたび」の後の三部作最後のもので
前作で死んだはずの ヒトの心を読める主人公の七瀬が、なぜか生き返って
仕事場になっていたの高校生と恋をする。
その高校生は、実は、今は、神というか宇宙意志みたいなものになっている
女性の息子で、そのことは、その女性以前に、神、宇宙意思をやっていたと いう男性から告げられるんですね。
七瀬はその男性に
「ちかごろ、この世界は女性化してきたと思いませんか?」
と聞かれる。
七瀬は、「最近の若い女性の醜さや、若い男性の美しさ」とかを
思い浮かべますが、そういうことではないのだろう。。と黙っている。
先ほどのサブカルチャーの話に戻りますが、
女性は、社会を作っていたほうではないから、社会が悪いのには責任がな い。その分自由である。
一部の男性も、社会を変えようと思ったけど、社会作ったのは、ジーさんたち だもんね。だから責任ないから、自由である。
はい、見事に女性化しました。(苦笑)
しかも、エディプスの恋人の 神、宇宙意思は、神宇宙意思でありながら、
「自分の子ども、元の夫、子どもの恋人」を、優遇するんですよ。
死人を生き返らす、周り中の記憶も含めて、ヒトを消す。
今、起きていることと似てるでしょ?
責任を回避する。
自分の縁者だけは、優遇する。
支配者っていうのは、元々、そういうものなんですよ。きっと。
家父長制は、その昔、「建国」のときにはあったかも知れない統合の
イメージで、「国家」という「家」の統合のツールであり、それがないと
資本家は、戦争もさせられないわけで。。
⑤ 女は、それを 見ないふりをするが、危険は迫っている。
今の若い人はどうなんだろう?
引用する本も古く、話も古いので、昔もことだと思っているかもしれない。
でも、 若い女の子に話を聞くと
「結婚するなら公務員か、最低でも正社員」と強気です。
男の子に聞くと、「結婚なんかできるわけがない」と弱気です。
やっぱり、男の子には、
「食わせていかなきゃなあ。。」
それ以前に
「自分が食えるかなあ。。」
という何か背負っているものがある。
そこで、男子が女子にですよ
「自分も非正規なのに、どうして男だけ正社員じゃなきゃダメ!」っていう の?
という怒りとか、問いは、表に出ないでしょう?
多くの男性が、
「いいの、ここで生き生き出来れば!」って、部下生活を選択した結果
衛星みたいなサブができてしまって、中央が空洞化する。
認可していていいよ と言ったサブでの、その自由さを野放しにするわけが
ないじゃないですか?
よって、男女共同参画ですよ。
それは、制度を作っていない故に、制度から自由であった、そして 上を
おびやかさない存在であった、「女性」を 優しい声で制度内に組み込む
もんなんですよ。 家庭で部下であった女性を、カイシャの部下にしちゃうん です。
この頃、ちらちら出てくる、女性兵士、女性自衛官。
今まで、男性に課せられていた、戦うという要素を 男女の差別なくやらせる
ということです。
もう、データ揃えて、待ち構えてると思うんですけどね。。
⑥上から来る新しい公共なんて
鳩山政権で新しい公共の話が出てきて、男性が思う 「共」ってなんだろう?
って考えたんだけど、思いつかない。
だって、男のヒトのマインドでは、 公私で、公(カイシャ)では、部下で、私(カ イシャ以外)では上司なんですよね。 共をどう捉えているのか?
ちょっとわかんなかった。
ましてや、政府が言ってくるわけで、部下マインド全開のはずで、それは
共なのか? と思ったら、結局、大企業の節税と、天下りと、若者ボランティ アタダ働き というのになっちゃいました。
「共」 っていうのは、 町おこしでも、自然保護でもなんでも
同じ志を持った人間が、その構成要員の特性と都合を考慮して、
自分たちでルールを決めてやるものでしょ?
自分らでルール決められなくて、何が 「共」なの?
政府にできることは、企業とかとのマッチングとか、援助とかそういうことだけ で、ヒト送り込んだら、公だし、企業丸抱えになったら、商売でしょ?
長いことボランティアやってるおばさんに聞いてみるといいよ。
ボランティア団体代表じゃなくて。。
自発的じゃなきゃできないよ。自分の時間削るんだから。
自分の家の中が、「私」じゃなくて、「公」「共」でもあった。という歴史の長い
女性に聞いてみれば、良かったのにね。
⑦やり過ごしてきたツケ ごまかされた手口
以前、派遣斬りにあった人の言葉を書きました。
そのかた 経験があったので、ここをこうすれば
もっと生産ラインが良くなるって 派遣先に提案したら
中身も聞かずに
「派遣は黙ってろ」
と言われたと。。
これは、
ずうっと、女が言われていたこととおんなじなんですよね。
「女は黙ってろ!」
君たちは、構成要員ではあるけれど、サブである。
社会を作っているほうではないんだ
と、 ジーさん達がつくった社会が、世間が、こういっているわけです。
同じ扱いをされているんですよ。 99%は。
冒頭で挙げた、お父さんのズレと息子なんですけど、 就職できるか?
という某かの責任を背負っている男の子は、父親に
「こんな社会をそのままにしてきたのは、お前らじゃないかよ」という
もやもやとした怒りがある。
そしてお母さんも選挙権が長いことあったにもかかわらず、女だから
関係ないわ。。って顔している。
家庭の存続のために。。
カイシャの存続のために。。
真剣に話さなきゃならないはずのことを そらしてきてしまった。
敵もさるもので、
無価値の価値生みで出してきた余剰で、危険分子の居場所を作ってしまう。
サブカルチャー
東大紛争 ⇔反代々木 に対して
ノンセクトラジカル 日大で、敷居の低い誰でも参加できる居場所を作っちゃ うわけで。。
巨大な力で、自分たちを脅かすものを無力化してきた。
自然発生したデモ割り込んでくる輩とかねえ。。
でもね、おんなじ99%なんだよ。
殺される順番が違うだけだよ。
と、周囲の人から、お話している管理人です。
御来訪ありがとうございました。