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小麦は安くならないの?①

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御来訪ありがとうございます。
 
 
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サンケイビズ
2013.5.22 15:41
日清フーズ 家庭用小麦粉など値上げ 7月出荷分から
 
日清製粉グループは22日、日清フーズが取り扱う家庭用小麦粉などを7月1日の出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は、家庭用の小麦粉が約2~7%、家庭用パスタソース一部製品が約9~11%。
 輸入小麦の政府売り渡し価格が4月に平均9.7%引き上げられるなど原料価格が高騰し、「企業努力だけでは吸収できなくなった」としている。
 同社は家庭用小麦粉のうち中力粉と薄力粉などの一部商品を値上げしており、今回の値上げで販売価格はさらに引き上げられる。
 
 
 
 困りますよね。
小麦が上がると、いろんな物が高くなる気がします。
 
 
 
 
第一生命経済研レポート 2008.5
輸入小麦30%値上げのインパクト
~一世帯年間3,013 円の家計負担増等により実質GDP▲2,867 億円押し下げ~
 
○ 4月から、政府が製粉会社に売り渡す輸入小麦の価格が30%引き上げられた。既に同価格は昨年4月に1.3%、10 月に10%それぞれ引き上げられている。小麦は加工食品への投入頻度が高く、加工食品は値上がりしても節約しにくい品目であることから、物価や企業業績を通じて実体経済に及ぼす影響が注目される。
○ 2006 年産業連関表に基づけば、小麦価格の上昇により「精穀・製粉」「めん・パン・菓子類」「酒類」等の食料品、「畜産」「特用林産物」等の農林水産品、「飲食店」「旅館・その他の宿泊所」等の対個人サービス部門を中心に価格上昇圧力がかかる。一方、企業が価格上昇分を全く製品価格に転嫁できなければ、「精穀・製粉」「その他の食料品」「と畜」「酒類」「めん・パン・菓子類」といった部門の営業余剰を▲1%以上減少させる影響がある。
○ 輸入小麦価格30%の上昇は食料品価格を+0.37%程度押し上げることを通じて、平均的家計に年間3,013 円の負担増を強いることになる。一方で、名目賃金は消費者物価の上昇に反して大きく低下しており、今後も明確な上昇は期待できない。
 
○ 日本の世帯数を勘案すれば、マクロの家計負担増加額は1,558 億円となる。最終的に輸入小麦30%値上げは、個人消費や設備投資の減少を通じて2008 年度の実質GDPを▲2,867 億円(▲0.05%)程度押し下げることが想定される。
 
 
 
やっぱり!小麦は影響が大きいんですね。
 
 
メモ帳
2010年 03月 19日
小麦取引で潤う天下り法人
 
TBS、報道特集NEXT(2008/8/23 放送)「小麦取引で潤う天下り法人」。
http://www.tbs.co.jp/houtoku/onair/20080823_1_1.html
 
『~外国産小麦は農林水産省が一元的に輸入し、製粉会社に売り渡す仕組みになっている。
その際、農水省は製粉会社から「マークアップ」と呼ばれる上乗せ金(小麦1トンあたり16,868円)を徴収している。~
高額のマークアップが使われる先は、国内生産者への補助金だ。~
 しかし小麦の価格にはマークアップ以外に不透明な金がさらに上乗せされていた。そしてそれは、農水省の天下り法人に流れていた。~

 製粉会社が小麦を買い取る際、国産・輸入物を問わず、マークアップ以外に「契約生産奨励金」など「拠出金」と呼ばれる金が加算されている。1トンあたり1,530円の上乗せだ。
年額85億円にも達する小麦の拠出金だが、この金に法的な根拠はない。~
 支払い先は財団法人「製粉振興会」(東京・中央区)だ。常勤の役員と職員15人のうち5人が農水省OBという天下り法人だ。~

 小麦に上乗せされた不透明な拠出金。ところがその金のうち61億円は、さらに別の天下り法人に流れ込んでいた。
社団法人「全国米麦改良協会」(東京・千代田区)。常勤の役員と職員10人のうち7人が農水省出身という、これまた天下り法人だ。~
 理事の年収は約1,600万円(上限)だが、これも一部は小麦の拠出金からだ。~
 
(中略)
 
 しかし農水省は、業界に文書「契約生産奨励金取扱要領」を出していた。製粉会社は「製粉振興会」に拠出金を支払う。その支払いの証明を地方農政事務所でもらわなければ、政府から小麦を買うことができない、とここに記されている。~』
 
 
 
輸入小麦      1トン当たり  16,868円
国産輸入関係なく 1トン当たり   1,530円
              計      18398円
 
1トンは、1000キログラム?
 
いつも買う1キロの袋で、18円分が、マークアップと天下り法人に行くお金なんでしょうか?
 
 
 
 
 
 
関税は米が778%、小麦は250%
 
 
という話もあります。
 
国内の麦農家を保護するために関税が高いという話の進められ方が多いですが、マークアップというのは国内産と、輸入の価格差を補って、さらに国産の小麦を守るために取っているはずで、なんか変です。
 
例えば関税を外して、マークアップを載せて、国産、輸入同価格で売って、マークアップの分を、国産農家に 個別保障で出したとして、農家はそれでは足りないのでしょうか?
 
あるいは、国産農家がペイする金額として、関税250%と、マークアップの金額が決まったのでしょうか?
 
そのあたりよくわかりません。
 
 
 
 
日本の麦流通
 
食糧法第三章により、麦は政府の価格統制が存在する。
(麦等の輸入)
政府麦
四十二条により、政府は麦等の輸入を目的とする買入れを行うことができる(政府麦)[14]
 
日本政府は、商社が輸入した小麦を購入した上で、政府売り渡し価格を製粉会社に提示、引き渡す制度になっている
製粉会社は、マークアップと呼ばれる上乗せ金 16,868円/tを政府に、拠出金 1,530円/tを、農水省OBが中心の組織、製粉振興会に支払うことで、原料を購入する事ができる。
売り渡し価格は、年3回(現行年2回)、10%程度の増減幅で見直されているが、上記の情勢や天候に大きく左右されれば国際価格に影響を受ける。
 
2006年頃から上昇傾向にあった小麦価格は、2007年には主にオーストラリアでの大規模な不作によって小麦価格が高騰、それに伴い政府価格も改定[15]し、パン焼きそばなど小麦粉を使う製品の値段が上昇した。
2008年10月には、売渡価格が20%値上げされる他、2009年には国産買取価格も30%値上げされた。
 
 
 
売渡価格が20%上がると、国産価格は30%上がる?
なんだか値上げ合戦みたいですね。
 
お米みたいな方式なんですね。
 
では、「マークアップ以外に「契約生産奨励金」など「拠出金」が流れているという製粉振興会 全国米麦改良協会を検索してみます。
 
 
 
製粉振興会要覧
 
理事が15人 監事が2人
理事の内、5人が元官僚  農林中金 日清製粉 日本製粉 千葉製粉の方など。。
 
監事は 日東富士製粉と、昭和産業
 
 
 
平成24年6月30日の貸借対照表によれば
 
資産合計 4446244693円 
 
 
満期目的債券とかで大阪府とか高速道路機構債等持っていまして
 
合計 時価 4426765000円
 
 
あれ?これは貸借対照表に入っていたっけ?
 
 
 
 
小麦粉の用途別生産量
2010年
86%輸入 14%国産
 
 
小麦・小麦粉の流通(日本の生産量、日本の輸入量)
 
《国内産小麦》
 
国内産小麦については、この法律の一部改正により、政府無制限買入制度が廃止され、平成19年産からは麦の政府買入は制度として無くなり、全量民間流通となっています。民間流通麦とは、政府を経由することなく生産者及びその団体と製粉企業等の実需者が売買契約をして流通する取引方法です。その契約時期は、産地銘柄ごとの播種前契約が基本となっており、収穫の前年に契約が結ばれます。
 
あれ、変わってる?!
 図には、民間業者 農協など。。と書かれてます。
 
 
《外国産小麦》
(中略)  
また、外国産小麦の政府売渡価格は、この法律の一部改正により、今まで政府が年間固定の売渡価格を定める標準売渡価格制度が廃止され、過去の一定期間における買入価格の平均値に、年間固定のマークアップを上乗せした価格で売り渡す価格変動制とされました。従って、小麦の国際穀物相場・海上運賃や為替レートなどの動向に連動して売渡価格は変動することとなります。
更に、平成22年10月からは、輸入麦の売り渡しをより効果的に運営する観点から、配船及び備蓄を国から民間に任せ、製粉企業への引き渡しも国の検収終了後直ちに引き渡すという「即時販売方式」が導入されました。
 なお、平成24年度の価格改定は、24年4月と10月の2回行われました。(内容は本ホームページの「主な更新内容」の
「輸入小麦の平成24年10月からの売渡価格について」を検索して下さい)
 おって、最近の外国産小麦の政府の輸入食糧小麦入札結果(政府の小麦買入価格【一般方式】をいう。)の概要は、農林水産省・生産局ホームページの米と麦(
http://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/index.html)
 
 
◎輸入麦売渡価格の改定
 
平成25年2月27日
農林水産省
 
政府売渡価格の考え方
価格改定ルールに基づき、直近6か月間(平成24年9月~25年2月)の平均買付価格を基に算定すると、平成25年4月期(平成25年4月~平成25年9月)の政府売渡価格は、5銘柄平均で54,990円/トン、9.7%の引上げになります。
 
 
農林水産省
麦をめぐる事情について
生産局
 
5ページ
輸入麦の輸入差益及び使途について
 
○ 輸入麦の買入価格に上乗せされる輸入差益は、国内産麦の生産振興及び輸入麦の売買を行うために必要な管理経費(※)のみに充当されている。
※ 国家備蓄1.8か月分の保有等に要する経費。
 
○ 輸入差益の使途(麦管理勘定のイメージ図
 
があるのですが、あんなに高関税なのに、一般会計から補充して農家新興対策にしてる。?
 
6p
○ 国内産麦については、平成12年産から民間流通制度が導入され、17年産からは全量が民間流通に移行しており、
需要に応じた計画的生産が促進されるよう、収穫の前年(作付(は種)をする前)に生産者と需要者(製粉企業等)の間で取引数量・価格について契約(は種前契約)を締結し、これに基づく取引が行われている。
○ 国内産麦の生産者と需要者との取引価格については、透明性のある適正な価格を形成するため、は種前に販売予定数量の3割について入札を行い、残りの7割については入札で形成された指標価格を基本とする相対取引が行われている。
 
 
ぼつぼつと、調べていきます(笑)
御来訪ありがとうございました。

 
 

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