(引用開始)
NHK ためしてガッテン
2011年06月29日放送
肝臓の健康を守れSP
脂肪ががんに!?細胞の中では・・・
ふだんのミトコンドリアは糖からエネルギーを
つくっています。ところが、脂肪肝の細胞の中では、
脂肪が入り込みすぎてミトコンドリアに異常が起きます。
すると、なんとミトコンドリアは脂肪からエネルギーを
つくりはじめます。脂肪肝の細胞には糖がちゃんと
入ってこないため、肝臓を動かすために脂肪さえも
エネルギーにしているのです。
つくっています。ところが、脂肪肝の細胞の中では、
脂肪が入り込みすぎてミトコンドリアに異常が起きます。
すると、なんとミトコンドリアは脂肪からエネルギーを
つくりはじめます。脂肪肝の細胞には糖がちゃんと
入ってこないため、肝臓を動かすために脂肪さえも
エネルギーにしているのです。
しかし、そんなミトコンドリアにも限界の時が訪れます。
脂肪からエネルギーをつくる過程でミトコンドリアは
どんどん巨大化して、機能不全におちいります。
この状態はジャイアント・ミトコンドリアと呼ばれます。
肝臓に何が起きているのでしょうか?
脂肪からエネルギーをつくる過程でミトコンドリアは
どんどん巨大化して、機能不全におちいります。
この状態はジャイアント・ミトコンドリアと呼ばれます。
肝臓に何が起きているのでしょうか?
第3の肝臓病・NASH(ナッシュ)が急増中!
肝臓に起きた異常事態ジャイアント・ミトコンドリアは
ミトコンドリアの死を意味し、そして細胞自体が
死んでしまうことになります。
ミトコンドリアの死を意味し、そして細胞自体が
死んでしまうことになります。
死んだ細胞の跡地は、隙間がコラーゲンで
穴埋めされて、ガチガチの繊維化状態になります。
これが肝硬変です。がんは肝硬変になった頃に
登場するのです。
穴埋めされて、ガチガチの繊維化状態になります。
これが肝硬変です。がんは肝硬変になった頃に
登場するのです。
2012年9月10日
概要と原因
肝臓に中性脂肪が異常に蓄積された状態のこと。近年急増中で、日本人は成人の3人に1人がなっているとも言われています。原因はお酒の飲みすぎなど食生活をはじめとした「生活習慣」。特に女性にありがちなのが「甘いモノの食べすぎ」です。お菓子や果物には「糖質」が多く含まれており、この糖質は肝臓で中性脂肪に合成されて蓄積され、脂肪肝につながってしまうのです。
(引用終わり)
ごくわずかだった、甲状腺がんを国民病にしちゃうNHKです。
この放送にも、もちろん、放射能による活性酸素増加で、突然変異が起こって、ガンになることをおおい隠しているのですがそれにしても。。
女性が、閉経後にコレステロールが上昇というのはよく聞きますが
女性の肝臓がんはあまり聞きません。 ましてや、管理人の身近で
70、いや80歳を超えても、旅行に、カラオケに、 高カロリーのものでも
「いいのよ。もうすぐ死ぬんだから。好きなもん食べるの!」
と、管理人より元気なおばーさん達は、みなさん、脂肪肝じゃないんでしょうか(苦笑)
(引用開始)
肝細胞癌
日本や東アジアでは欧米よりも肝細胞癌の発生率が高い。これは元々地域的にC型肝炎の感染率が高いことが原因と考えられている。
非アルコール性脂肪性肝炎
発生に至る機序はまだはっきりとはわかっていないが、脂肪肝に加え、肝臓に何らかのストレスがかかることによって発生するのではないかと考えられている。
(引用終わり)
やはりここでも、活性酸素がストレスとしてあげられています。
(引用開始)
2011年12月22日
第80回「内部被曝⑭ 「ミトコンドリア・イブ」もびっくり‐語られない細胞内小器官の損傷と慢性障害」
(中略)
放射線による障害は、細胞核内にあるDNAの損傷と発がんといった面ばかりにスポットが当てられ、ミトコンドリアや小胞体・ゴルジ体といった細胞内小器官の損傷についてはほとんど語られていない。
しかしミトコンドリアは細胞の文字通り“活力の素”となるエネルギー生産工場であり、小胞体・ゴルジ体はDNAの設計図に従って生産された様々な酵素などのタンパク質の“仕上げ・品質管理機関”である。しかも細胞中には多数存在している。
いずれの器官も、その損傷が直ちに生命を脅かすものではないが、正常な生命の維持が阻害される可能性がある。エネルギー生産が十分でないと、第63回でみたような慢性疲労症候群に陥ったり、ミトコンドリアがもつ独自のDNAに異変が生じるとさまざまなミトコンドリア病を発症するリスクがある。
小胞体・ゴルジ体に異常が生じると、生産した酵素に不完全なものが混じり、正常な生体活動に害を与える。
ベータ線は小さな粒子の流れ(本質は電子)で、生体内では1ミリメートルしか飛べない。だが、このわずか1ミリメートルの飛程の中で数十万個もの分子との衝突と分子の切断が生ずる。
直撃された細胞核は、その20%が死に、残り80%にDNA異常が残る。興味深いことに、細胞核に異常が生ずると、その周辺の細胞の細胞核のDNAにも異常が現れるといわれており、あたかも伝染するかのようなこの現象は「バイスタンド効果」と呼ばれている。
低線量の長期的内部被曝の怖さは、DNAの損傷・発がんという華々しいものばかりではなく、近隣の細胞小器官を痛めつけるという地味な悪影響である。これによって生活習慣病や成人病のような慢性的な疾患に苦しめられる可能性がある。
(引用終わり)
上記の文章には、ミトコンドリアは ブドウ糖などを分解してATPを作る となっているのですが、脂肪も分解できるようです。
(引用開始)
β酸化
脂肪酸の活性化とミトコンドリア内への輸送
細胞内に取り込まれた脂肪酸は、その安定なC-C結合を克服するため、ミトコンドリア外膜の細胞質側に存在する酵素アシルCoAシンテターゼ (acyl-CoA synthetase) により触媒され、次の反応によって活性化される。
(引用終わり)
長くなるので、割愛しますが ミトコンドリアに入るにも、分解していくにも、酵素が何種類か必要で、上記の文章のように、ベータ線によって小胞体・ゴルジ体に異常が生じると、正常な酵素ができなくなり、脂肪酸のエネルギー化ができなくなるという可能性もありますね。
(引用開始)
医学のあゆみ
ここまでわかったミトコンドリア
232巻6号 2010年2月6日
脂肪性肝疾患とミトコンドリア……田中直樹・青山俊文
↓
α型ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(PPARα):
脂肪肝疾患との関連
脂肪肝疾患との関連
ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体核内受容体の一つであり
ペルオキシソームは極長鎖脂肪酸のβ酸化や胆汁酸合成を司る細胞小器官であるが,
様々な化学物質(フィブラート系抗高脂血症剤,フタル酸エステル類,除草剤,脂肪酸,アセチルサリチル酸など)の投与によりペルオキシソームが増殖することが古くから知られていた(図1)
これらのペルオキシソーム増殖剤をマウスやラットに投与すると肝腫大が生じ,肝臓の様々な遺伝子の発現や酵素活性,代謝状態が急速かつ劇的に変化する。
さらに年余に亘り継続投与すると,肝硬変を経ずに肝細胞癌が発生する。
脂肪酸の過剰蓄積は細胞膜やミトコンドリア外膜を傷害し,細胞を変性・アポトーシス・死へと導く(脂肪酸毒性)。
さらに酸化ストレスを受け過酸化脂質を形成するが,それ自身も細胞傷害性に働く。
よって脂肪肝の状態に炎症性サイトカイン,酸化ストレス,腸管由来のエンドトキシンなどの刺激(second hit)が加わることにより,脂肪肝炎へと進展し,肝硬変・肝癌に至るものと考えられている
脂肪肝の全てが脂肪肝炎へ進行する訳ではないので,second hit の強烈さやその継続時間の長さ,second hit を受けやすい遺伝的素因などがNASH の発症に関連しているのかもしれない。
核内受容体
細胞内タンパク質の一種であり、ホルモンなどが結合することで細胞核内でのDNA転写を調節する受容体である。発生、恒常性、代謝など、生命維持の根幹に係わる遺伝子転写に関与している。ヒトでは48種類存在すると考えられている[1]。
(引用終わり)
核内受容体という難しい言葉が出てきましたが、化学物質や除草剤、脂肪酸が栄養となって増えてしまうとガンが増えるということがわかっていた。
フタル酸エステルというのはいわゆる環境ホルモンです。
今まで、食べ物、飲み水 空気などの中にどれくらいそういう化学物質が入っていて、身体の中に蓄積してしまったでしょうか?
「脂肪酸の過剰蓄積は細胞膜やミトコンドリア外膜を傷害し」
とありますが、酵素が破壊されると、ミトコンドリア内膜にも入れませんし、変異を起こした細胞を、異物として攻撃してしまう可能性だってあります。
そして核内受容体のファミリーを見ますと、この一つ一つが 変異を起こしたり、増えすぎたり、減りすぎたりすると、それこそ 直ちに健康に影響がありそうな気がします。
(続く)