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小麦は安くならないの?③

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小麦は安くならないの?①
 
 小麦は安くならないの?②
 
の続き
 
 
引用は黒 管理人コメントは青
 
 
行政刷新会議
規制・制度改革委員会
「集中討議」
〔第3日〕平成24年11月29日(木)
 
【農林漁業分野④】
国家貿易制度(麦)の見直し
 
 
 
規制・制度改革委員会 集中討議
第3日(午前) 出席者名簿
 
【委員会構成員】
委員長 岡 素之 住友商事株式会社相談役
委員長代理 大室 康一 三井不動産株式会社特別顧問
市川 眞一 クレディ・スイス証券株式会社
チーフ・マーケット・ストラテジスト
大上 二三雄 エム・アイ・コンサルティンググループ
株式会社代表取締役
【専門委員】
本間 正義 東京大学大学院農学生命科学研究科教授
柴田 明夫 株式会社資源・食糧問題研究所代表
 
 
 
麦の国家貿易について
平成2 4 年1 1 月 農林水産省
 
 
6p
 
小麦の国境措置
 
一次税率
無税
二次税率
55円/kg
〔252%〕※
○ 枠内
・カレント・アクセス数量(574万トン)
・国家貿易(輸入差益の徴収)
○ 枠外
高水準の関税
小麦の国境措置

(※WTO農業交渉上の換算値)
 
 
枠内輸入(国家貿易)

カレントアクセス数量は574万トン は、 輸入(国際)価格にマークアップ(45.2円/kgを上限)を乗せたものが政府売渡価格
 
 
枠外輸入
(平成23年度)
2,230トン  は、 輸入(国際)価格に 55円/kg〔252%〕※の関税を乗せた価格
 
 
となっています。
 
※従価税換算値:252%(注)WTO農業交渉(’00~)において、非従価税の関税削減幅を決定するために、基準時(’99~’01)の輸入価格及び国際価格を基に算出された数値。
 
 
 
あれ、全部に関税がかかっているわけじゃないのね。
 
マークアップは1キロ45.2円 1トン で、45200円上限?
関税は1キロ55円 1トン 55000円?
 
 
ジェトロ
麦類の輸入手続き
 
種類や性状等によって関税分類も税率も異なります。
 
I. 主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律(食糧法)
麦のうち、小麦と大麦・はだか麦(法3条1項)、メスリン・ライ小麦、およびこれらを加工し又は調製したもの(同施行令1条に定める小麦粉やでん粉その他の加工調製品、同施行規則一の告示に定めるもの)は「主要食糧」として政府が輸入を管理しています。(ライ麦、オート麦などは対象外)
政府以外の者これらの麦類は一定の関税を支払えば基本的に輸入可能ですが、国内生産者保護のため、政令や規則で定める一部の例外を除き、農林水産大臣が定めて告示する額に、当該輸入に係る麦等の数量を乗じて得た額を政府に納付する必要があります(法34条 、45条)
従って必然的に輸入の届出も義務付けられています(法35条、令9条、規則22条)。
なお、政府が輸入する場合、商社を通じて直接輸入する方式と予め実需者(買い手)と商社(売り手)が輸入銘柄、輸入港、輸入時期等を選択できるSBS方式(売買同時契約:Simultaneous Buy and Sell)があります
 
 
 
そうか、決められた分量の国が貿易する小麦は関税無しで、
それ以外の麦などに関税がかかるんですね。
 
 
関税で守られている農家っていうのは、幻想みたいです。
 
 
今、マークアップが正確にいくらなのかわかりませんが、資料にある上限の45200円だとすると、 先ごろに決めた小麦売渡価格 54,990円のうち、小麦の輸入価格は 1トンあたり 9790円?
 
 
マークアップ制度
平成7年まで開かれたガット(WTO)・ウルグアイ・ラウンドの農業合意で、日本への輸入小麦に対して適用される「マークアップ」(二次的な関税)の限度額が国際的に取り決められた。輸入麦の政府売渡価格に上乗せされるマークアップは、経営所得安定対策の経費(国内産麦の生産振興)及び輸入麦の売買を行うために必要な政府管理経費に充当されている。
資料:農林水産省の資料をもとにコムギケーション倶楽部が作製
 
 
すいません。現在のマークアップの金額が出てきません。
 
第二の関税。
TPPになっても、収入はばっちり押さえるわけですね。
 
 
木下製粉
#307 TPPを考える・・・その①                          @2011.11.21
つまりそのままでは内麦は売れないので、内麦には100円/kgの補助金をつけて実売価格は50円/kg程度となっています。一方、30円/kgで買い付けた外麦は、運賃等の諸経費が3円、そして更に17円を上積みし、製粉会社への販売価格は50円/kgとなって内麦とほぼ同じ価格になります。この差額の17円/kgはマークアップといって、内麦の補助金の原資になります。つまり外麦500万t分のマークアップは17円×500万t=850億円になり、一方内麦の補助金は100円×100万t=1000億円となり、両者はほぼ相殺します(実際は少し足りませんが)。このように小麦の世界の問題はその中で解決しましょうということで、この方式をコストプール方式と呼んでいます。
 
 
 
価格は輸入時によって変動するようになったが、マークアップは1年固定という記事もありました。
 
 
 
2011年では、1キロ17円 1トン17000円 だったみたいです。
 
農水省の資料では、キロ3円の港湾使用料のような感じのものは
輸入代金に含まれていました。 1トン 3000円ですね。
 
 
 
輸入価格なんですが、
本当に小麦の値段が高い場合。
先物などの釣り上げで高い場合。
円安になって高くなる場合。
 
いろいろあると思います。
 
しかし、商社などは、安いときに、円高で買って 高く売るというのを
やっていますし、東電の電力料金も円安のときの燃料の輸入費を計算していたということですから、ここでも、儲けをとられている可能性が
大きいですよね。 
 
 
マークアップや、 関税など国内の農家を保護するという話で取られていてそれが価格に上乗せされているわけですが、農家さんのブログだと全く足りないようですし、遅いようです。 
 
 
 
○面積当たり単価27,740円/10a
 実際の支払は市町村ごとに異なる)
 
という文言がクセモノで、実際はこんなにもらえる農家は少ないのかもしれません
 
しかし、マークアップは そういう補助に足りるように設定されているはずです。どこか別の所に行っているのでしょうか?
 
前回までの天下り法人以外にも、たくさんありそうですね。
 
 
 
 
前回書きました安い買入価格なんですが、次の資料をご覧下さい。
 
 
平成21年度 農林水産省の決算の概要
 
歳入
単位百万円       歳入予算額   収納済    歳入額差引額
麦管理勘定          688,418    314,012    △ 374,406

歳出
歳出予算現額   支出済歳出額  翌年度繰越額      不用額
  689,055         307,826         -          381,228 
 
 
 
 
 歳入
単位百万円         歳入予算額   収納済    歳入額差引
                  563,534      370,009    △ 193,525
 
歳出
歳出予算現額    支出済歳出額  翌年度繰越額      不用額
    574,191        366,303   -              207,888
 
 
 
と 不要額が出ています。
しかも繰越しはありません。
収穫量を決めて作付けをして、予算立てをしているのでしょうから
こんなに不要になるのは、なんとなく不自然です。
 
買い叩いているのでは?
 
と思ってしまいます。
 
 
そして、国内小麦農家を手厚く保護するはずの あの上乗せされた
マークアップはどうなっているのでしょう?
 
次は食料安定供給特別会計を見に行くことにします。
 
 
御来訪ありがとうございました。
 
 

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