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小麦は安くならないの?⑥ 食料安定供給特別会計

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御来訪ありがとうございます。
 
 
引用は黒  管理人コメントは青
 
自分でも何がなにやらわからなくなってきました「小麦」シリーズ (苦笑)
 
?①
 小麦は安くならないの?②
 
小麦は安くならないの?③
 
小麦は、安くならないの?④ 資料
 
小麦は安くならないの? ⑤ 売買価格差 25,216 万円?
 
の続きです。
 
 
上記について、誠天調書さまが添削してくださったので、
ぜひご覧下さい。
 
2013年05月28日
 

「より儲けて」、「無傷」が、「支配者層」にとっての「ウツクシイ」ですので。。
 
 
(平成22年度予算を説明していると思われる)
 ↓
食料安定供給特別会計の仕組み
食料安定供給特別会計では、国民への食料の安定供給を図るため、貸付金の償還金、納付金、米麦売払代収入及び一般会計からの繰入れ等を財源として、農業経営基盤の強化のための事業、水田・畑作経営所得安定対策に係る交付金の交付に関する事業、食糧の需給及び価格の安定のための事業を実施しています。
 
 
101P
 
ここに図が出ているので、ご覧下さい。
 
一般会計からと、食糧証券の発行による資金は、まず、調整勘定に入るんですね。
 
そこから特別会計内でのやりとりがあるのですが、やり取りが双方向のものと、一方向のものがある。
 
その偏りが、農水省のやりたいことであり、農家への冷遇であり、
消費者への高値に繋がっていると、思います。
 
 
 
独)農畜産業振興機構というところが 農業経営安定勘定 に納付金をしています。
 
 
 
また、土地改良法(昭24 法195)に基づく国営土地改良事業等に関する経理を行うために設けられた国営土地改良事業特別会計が20 年度より一般会計に統合されたことに伴い、10 年度以前に事業費の一部について借入金をもって財源とすることで新規着工した事業のうち、19 年度末
までに工事が完了しなかった事業(以下「未完了借入事業」という)について、全ての事業の工事が完了する年度までの経過措置として、国営土地改良事業勘定が設置されました。
 
 
 
悪名高い土地改良事業がここに。。
農地改良するって、廃棄物埋めてたハナシも。。
 
 
 
2)具体的な事業の内容
 
① 農業経営基盤強化勘定
農業経営基盤の強化のため、
(ア)国有農地等の管理・処分、
(イ)農地の利用集積を促進する事業への支援、
(ウ)就農支援資金の貸付けを行う都道府県に対して、これに
要する資金の無利子貸付け等の事業を行っています。
 
② 農業経営安定勘定
農業の担い手に対する経営安定のための交付金の交付に関する法律(平18 法88。以下「担い手法」という)に基づく、
(ア)我が国における生産条件と諸外国における生産条件の格差から生ずる不利を補正するための交付金の交付及び
(イ)農業収入の減少が対象農業者の農業経営に及ぼす影響を緩和するための交付金の交付に関する事業に係る経理を行っています。
 
 
③ 米管理勘定
主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律(平6 法113。以下「食糧法」という)に基づく米穀の備蓄の円滑な運営を図るための国内産米穀の買入れ・売渡し、輸入を目的とする米穀の買入れ・売渡し等を行っています。
また、買入れから売渡しに至るまで、政府所有物品として保管及び必要に応じた運送等の業務を行っています。なお、22 年10 月からは、販売・保管・運送等の一連の業務について、民間事業体に包括的に委託することとしています
 
 
④ 麦管理勘定
食糧法に規定する麦の需給見通し及び飼料需給安定法(昭27 法356)に規定する飼料需給計画に基づく大麦・小麦について、輸入を目的とする買入れ・売渡し等を行っています。
また、これまでは不測の事態に備え、国全体として輸入された小麦の需要量の2.3 か月分(国1.8 か月分、民間0.5 か月分)の備蓄を行っていましたが、22 年10 月からは、国が備蓄している1.8 か月分について、民間の備蓄に移行するとともに、民間が2.3 か月分を備蓄する場合には、1.8 か月分の保管料を助成することとしています。
 
 
⑤ 業務勘定
農業経営基盤強化勘定、農業経営安定勘定、米管理勘定及び麦管理勘定に共通する事務人件費の経理を行っています。
具体的には、各勘定から事業に係る事務人件費に要する財源を受け入れ、これを歳出に充てることとしています
 
 
⑥ 調整勘定
農業経営基盤強化勘定、農業経営安定勘定、米管理勘定及び麦管理勘定が必要とする資金の手当てを一括して行うために設置され、一般会計からの受入れ、食糧証券の発行、各勘定で生じた決算剰余金の集約等による資金の調達と返済を行うこととしています。
例えば、米管理勘定及び麦管理勘定で行う米麦の売買において、買入時期の季節性、売渡時期との間のタイムラグ、国際相場の変動等により資金需要に時期的・量的なバラつきが生じた場合に、調整勘定において各勘定間の一時的な資金融通を行うことにより、食料安定供給特別会計全体として資金の有効活用が行われています。
また、食糧の需給及び価格の安定のための事業全体の財務状況を表すため、米管理勘定、麦管理勘定及び業務勘定に生じた損益を移し受けて整理する機能を有しています。
 
 
⑦ 国営土地改良事業勘定
国営土地改良事業の負担金の徴収の確保等のため、各工事別に区分して未完了借入事業の工事等に係る経理を取り扱います。
その経理については、事業費のうち国及び受益者が負担する部分は一般会計からの繰入金等を充てており、道県が負担する部分は借入金を充てているところです。
 
 
 
104p
(3)特別会計の現状
① 歳入歳出予算(平成22 年度当初予算)
 
歳入 30,444億円   歳出 30,290億円
 
 
 
と、相変わらず、予算のときから、歳入超過で組んでます。
円グラフになっているのですが、歳入の他勘定より受け入れ、食糧証券の発行 よりも歳出の他勘定へ繰入、国債整理基金に繰入の方が多くなっています。
 
細かいやり取りが書かれて、結局使える予算は10兆
 
 
105P
 
 
10.0 兆円」に含まれる額の主な内容 (単位:億円)
▲は、前年度
 
(農業経営基盤強化勘定) 91(▲127)
 
説明(増減要因)
国有農地等の管理・処分、農地の利用集積を促進する事業への支援、就農支援資金の貸付原資の一部を都道府県に無利子で貸付け等(行政刷新会議の事業仕分け結果を踏まえ、農業改良資金等について、利子補給方式に変更し一般会計で手当することとしたことにより、前年度より減少)
 
 
(農業経営安定勘定)
 
農業経営安定事業費 2,316(+6)
 
 
(米管理勘定)
 
米買入費 2,116(▲262)
 
説明(増減要因)
食糧法に基づき買い入れる米の買入代金(米の買入価格の低下に伴い米買入費が前年度より減少)
 
 
(麦管理勘定)
麦買入費 3,048(▲1,077)
 
説明(増減要因)
食糧法に基づき買い入れる食糧麦及び飼料需給安定法に基づき買い入れる輸入飼料の買入代金(麦の買入価格の低下に伴い麦買入費が前年度より減少)
 
(業務勘定)
事務取扱費 60(▲65)
 
(国営土地改良事業勘定)
土地改良事業費 188(▲293)
 
 
 
上記の資料で、米、麦ともに値下がりしていたとありますが。。
 
 
2010年08月11日
小麦粉の値段 下がっても値下げされていなかった証拠発見
 
8月6日のWBSで小麦が高騰して2年ぶりの高値をつけたといってたが、その前の安い時期については言及しなかった。
 上半期4~9月の輸入価格が安い時期に小麦粉を使った食品が値下がった記憶はない。
 やはり、企業か政府が差額を内部保留しているとしか思えない。
 
 
そうですよね。店頭で安くなった記憶がない。
 
ところが。。
 
 
 
 
2010/03/31 【企業情報
日穀製粉株式会社(社長 丸山和廣)は、平成22年4月1日より、外国産小麦の政府売渡価格が5銘柄平均5%の引き下げとなることに伴い、業務用小麦粉の販売価格を下記のとおり改定させて頂きますので、お知らせ申し上げます。
1.改定額
(1)強力系小麦粉85円 値下げ/25kg当たり
(2)中力系・薄力系小麦粉55円 値下げ/25kg当たり
内麦100%使用小麦粉は据え置きとさせて頂きます。

尚、上記改定額に消費税は含まれておりません。

2.実施時期
平成22年5月10日(月)弊社出荷分より
 
 
 
 
 
 
 
業務用はちゃんと下がっていたんですね。
ここでも、「中抜き」があるんですね。
 
 
さて、特別会計に戻って
 
106p
 
○一般会計からの受入の内容      単位億円
 
調整勘定          1,389
 
国営土地改良事業勘定  287
 
計              1,676
 
 
 
 
○その他の主な歳入の内容 (単位:億円)
(農業経営基盤強化勘定)
 
償還金収入 120
過去の貸付金の償還見込額
 
 
(農業経営安定勘定)
他勘定より受入 2,110
 
担い手法第3 条第1 項及び第4 条第1 項の規定による交付金の対象農業者に対する交付金等の財源に充てるための麦管理勘定及び調整勘定からの受入
 
 
独立行政法人納付金 220
 
担い手法第3条1項の規定による交付金の対象農業者に対する交付金の財源に充てるため、独立行政法人農畜産業振興機構法(平14法126)第11条に基づく輸入糖等の買入れ及び売戻し業務により生ずる利益の一部の国庫納付
 
 
 
米管理勘定)
 
他勘定より受入  6,014  
米の買入代金等に要する財源に充てるための調整勘定からの受入
米売払代 1,052
22年度需給計画に基づく売却予定数量及び政府売渡予定価格
等を基礎として算出した米の売払代
 
 
(麦管理勘定)
麦売払代 3,630
(▲1,030)
 
他勘定より受入 1,859
麦の買入代金等に要する財源に充てるための調整勘定からの受
 
 
業務勘定)
他勘定より受入 119
 
各事業に係る人件費・事務費等に要する財源に充てるための各事
業勘定
からの受入
 
 
 
(調整勘定)
 
食糧証券収入 7,118
主要食糧及び輸入飼料の買入代金の財源に充てるための特別会計法に基づく食糧証券の発行収入
 
他勘定より受入 5,027
特別会計法に基づく食糧証券の償還及び利子等の支払財源に充
てるための米管理勘定及び麦管理勘定からの受入
 
(国営土地改良事業勘定)
土地改良事業費負担金収入 212
 
 
上記を見ますと、調整勘定は、米管理勘定及び麦管理勘定から5207億受け入れて、米管理勘定及び麦管理勘定に7873億拠出していますから実質2846億の調整。
 
しかも麦勘定は、農業経営安定勘定と、業務勘定にも拠出していることになります
 
なんだか、冷遇されているような。。
 
(次回に続く)

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